ナンパ男との恋〜総集編〜
「亮も久保くんに
口止めされてたの?」

「口止めつーか・・・・
あいつ 俺達にも言わねぇじゃん?
実際、こういう雑誌のモデルしてるのも 美穂に聞かなかったら 俺 知らないままだったしさ」

「そうだけど、あんた達 友達でしょ?
何で 言わないわけ?」

「そんな俺に怒るなよー
違うんだって、
俺 前 あいつに
美穂とスタジオでよく会うんだろ?って聞いたら
たまに、担当になるな・・・ 
って一言で終わったしさ・・・
こういう会話 あいつ嫌な顔するから あんま突っ込まない方がいいだろ?
つーか、俺も
あんま興味ねぇし・・」

「何よそれ・・・
でも、春菜ちゃんにまで言わないって あんまりじゃない?
彼女なんでしょ?」

「だから、俺に言うなって・・
久保に言ってくれよ・・・」

美穂さんが かなり激怒している様子に 亮くんもタジタジだ・・・

本をめくっていくごとに
輝樹の 見た事ない表情が次々と出てくる。

私の知らない輝樹を
次々と見ていくと
本当に 私は 彼女なんだろうかとさえ分らなくなる。

「他にも いろいろな雑誌に出てるみたいだけど
私、自分が担当したやつしか買ってないからさ・・・」

「・・・なんで
言ってくれなかったんだろう」

思わず こぼれてしまった本音に
その場が静まり返った・・・


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