ナンパ男との恋〜総集編〜
浮かんでこないどころか
先が まったく見えないんだ・・・

「分かんない・・・」

「春菜は このままズルズル 久保と付き合って、ガマンする事にも、浮気される事に慣れてさ、
このままで 本当にいいの?」

「亮ってば・・・・
春菜ちゃん泣きそうじゃん・・・」

「けど、美穂も
俺と同じ事思ってんだろ?」

「それは・・・だけど、
こればかりは
理屈で どうこう変わるものじゃないんだから・・
春菜ちゃん、そんな考え込まない方がいいよ。
まだ若いんだからさ。」

「自分でも たまに思ったりはするんです・・・」

「え?」

「こんなに浮気ばっかりされて、いっつも子供扱いされて・・・誤魔化されて・・
この一年以上・・・何十回 別れようと思ったか・・・
けど・・・勇気がでない・・・
もし、別れたら・・って考えると 別れてからの自分を想像しただけでも怖くて・・・」

「あー・・・分かる、分かる」

「次の男見つければいいんじゃ・・?」

「ばか亮!そんな簡単にいくんなら さっさと別れるってば。
あんたみたいな 軽い男には 一生分かんないかもしれないけどね」

「なーんか、今日の美穂
俺に冷たすぎない・・?」

「あんたは どうでもいいんだってば。
今は 春菜ちゃんの事でしょ!
っていうか 黙ってなさい!」

「あ、はい・・・すいやせん・・」

「じゃあさ、春菜ちゃん。
一度でも 久保くんに
別れたいとか言った事ないの?」



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