ナンパ男との恋〜総集編〜
「分かった。
仕方ねぇもんな・・
送ってくわ」

「大丈夫、歩いて帰れるから」

「いいから。
ほら、行くぞ」


沈黙の車内、
そして 家へと着いた。


「じゃあな。」

「ありがとう・・・」

走り去る車を眺めながら
頬を伝い流れる涙を拭い
家へと入った。

拭っても、拭っても
涙が止まらない。

自分で決めた事なのに
つらくて、苦しくて・・・


私は 心のどこかで
期待してたのかもしれない。

いつもみたいに
輝樹が 
説得してくれる事を・・・


こんなにも、
あっけなく・・・・

私達の1年2ヶ月は
終わってしまうものだったんだと考えると 

これで良かったんだ・・・

そう、考えようとするけれど

一緒にいたかった・・・

そんな思いもあったのは事実だ。






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