ナンパ男との恋〜総集編〜
「なぁーんか、変な男しかいないよねぇ・・・」

つまらなさそうな表情の美香。

「前から こんな感じだったじゃん」

「やっぱ、面食いになっちゃったのかなぁ?」

「面食い?」

「ほら、前さ・・・
私が 翔ちゃんと付き合い始めた時、
あのベンチに座って 話したの覚えてる?」

そういえば・・・・

周りに顔が良い男がいすぎて
別れたら どうなるんだろうって
話したっけ・・・・

「なんとなく・・・・」

「考えてみたらさ・・・
ケンちゃんも、翔ちゃんも、輝樹くんも・・・
ここら辺じゃ 目立つくらい顔が整ってるじゃん?
そういう人達を見慣れてたら
感覚がおかしくなるっていうか・・・
知らず知らずのうちに
面食いになっちゃってるのかな~って ふと思っちゃったわけよ」

「分かる気がする・・・
でも・・・
顔が良いと、また
女関係に悩まされるわけだし・・・
私・・・は、
次は、安心できるような付き合い方がしたい・・」

「・・・・私も 春菜と同じかも。
あー・・・・私も別れよっかなぁ~」

「は・・・?」

「だってさぁ・・・
もう、何か 疲れちゃったよ。」

「うん・・分かる。」

・・・・・・・・・

「何してんのォ?
乗る?」

そんな会話の中
普通に話しかけてくるナンパ男。

「ん、遠慮しとく。
知らない人の車に乗ったらいけませんって教えを破ったらいけないし・・・」

「そっか・・・・
んじゃ ひとまず退散するわー」

「はーい、お疲れ様~」

美香も断るのに疲れてきたのだろう。
ダルそうだ・・・



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