ナンパ男との恋〜総集編〜

夕方、案の定・・・

「まーた　輝樹くんが原因？」

美香が　家に来るなり
今にも説教をしそうな勢いで
座り込んだ。

「今度は　なに？」

今度はって・・・・

「昨夜・・・・
輝樹が来た・・」

「うん、で？」

「うん、で？って言われても・・」

「また　うやむやに
元サヤに戻ったの？」

大きなため息をつきながら
呆れ顔だ。

「ううん・・・・
振り払って
逃げた・・。」


「逃げたって？」

驚いた顔で
身を乗り出した。

「また　繰り返しちゃうから。
逃げるが勝ちでしょ・・・」

「なるほどね・・・
そんで、その　ひどい顔なわけね。
でも、春菜　成長したじゃん。
逃げても　まぁ、解決はしないけど
いつもなら　その場の状況で
フラフラ流されてるはずだもん」

傷心の親友に
そんな
ズバズバ言わなくても・・・

「で、竜希くんとは
どうなってるわけ？」

「どうもなってないけど・・」

「継続で付き合うの？」

「それは・・・
昨日、断ったとこ・・」

「はぁ？春菜ってば
ほんと要領悪すぎ・・・」

「そんな事言っても・・・
まだ　そんな気になれないんだもん」

「まったく・・・・
で、明日は学校来れるの？」

「うん・・・
明日は行くよ」

今日も行くつもりだったんだけどな・・・