ナンパ男との恋〜総集編〜
「は?何で?
送っていくしさ」

何でって・・・・

「佐々木さん、私と一緒に帰る約束してるので
私も一緒に行っていいですか?」

は・・・・?

コノヒトハナニヲイッテルノ?


「それなら、送っていくから
いいよ、乗っても」

いとこくんも
何で この意味の分からない言動を まともに答えてしまっているのだろう。

そもそも
何で この緒方さんは
こんな ずーずーしい事を
普通に言えるのだろうか。

確実に・・・・

この人とは
仲良くなる事はないだろう、
と 確信した瞬間だった。

「先輩、行くそうです」

輝樹に向かって
いとこくんが叫んだ。

行くって言ったのは
私じゃなく
緒方さんなんだけど・・・

¨¨ねぇねぇ、佐々木さん¨¨

車の停まっている場所に向かいながら
緒方さんが 耳元で話しかけてくる。

正直・・・・

うざい、と思ってしまう私は
きっと イラついてるのだろう。

¨¨あの人達 誰?¨¨

説明するのすら
面倒臭い。

¨¨ただの知り合い¨¨

¨¨そうなんだ。私 アプローチしてもいい?¨¨

¨¨好きにしたらいいんじゃない?¨¨

¨¨佐々木さん 邪魔しないでね¨¨

噂通りの性格みたいだ・・・。



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