ナンパ男との恋〜総集編〜
音楽だけが鳴り響く車内。

「春菜ちゃんの友達
家 どこら辺?」

「みきって言います~
もう帰るんですか?
佐々木さんと遊ぶ予定だったので
遅くなるって親に言ってあって
鍵開いてないんですよォ・・」

は・・・?
何、この女。

「え、約束してないし・・」

¨¨邪魔しないでってば¨¨

何なの、この
自分勝手な女は・・

苛立ちが頂点に達した。

「あ、いとこくん
私 帰るから
ここでいいから降ろして?」

「え?でも
みきちゃんは?」

「私 そんな仲良くないから
約束してないし
本人に聞いたらいいんじゃない?」

「へ!?春菜ちゃんと仲良くないの!?」

「仲いいですよ?
さっき ケンカしたから
佐々木さん 怒ってるんです・・」


この口先だけの
大嘘つき女が
ある意味 すごいと思ってしまう私は イライラしすぎてバカになったんだろうか。

「ここで降ろして?」

「え?でも・・・
先輩いいんですか?」

輝樹のため息が聞こえる。



「降ろして」

そう言い放つと
いとこくんは 横に乗っている輝樹の方を見ながら
路肩に車を寄せた。

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