ナンパ男との恋〜総集編〜
慌てて 片付け途中のお皿を放り
玄関へ走って行くと
輝樹の姿。

いつもなら
車の中で待ってるのに・・・

あまりに珍しい光景に
驚きを隠せない私・・・

「準備できたか?」

「あ、うん」

バッグを取り
輝樹の車へ乗り込むと

「春菜のおやじさん
よく分かんねぇよな」

「へ?お父さん?」

「あぁ、さっき
車停めた途端
中で待っとけって
呼びにきたぞ。」

だから
玄関で待ってたのか・・・

本当、娘の私でさえ
お父さんの行動は
よく分からない。

「何か言われた・・・?」

「あぁ、言われた」

「え!?何を?
嫌な事言われた・・?」

「ん、早く
住む所決めないと
春菜を向こうに連れて行くぞって
脅された。ははは
今月中に
どうにかしねぇといけねぇんだろ?」

お父さんってば
いつの間に
そんな事
言ったんだろう・・・

やっぱ、お父さんの行動は
さっぱり分からない。

< 701 / 1,390 >

この作品をシェア

pagetop