ナンパ男との恋〜総集編〜
「どうすっかな・・・」

運転しながら 一人
考え込む輝樹の横で
ただ座ってるだけの私・・・

何考えてるの?

そう聞ければいいけれど・・

私と一緒に暮らす事なんて
本気じゃなかったから
断る理由を考えてたり・・・

などと
マイナス思考の私には
聞く事なんて
恐ろしくてできない。

そのまま
輝樹の家へ行き
定位置へ座ろうとすると

「あー、やっぱ
春菜 出るぞ」

「へ?あ、うん」

座る間もなく
また車に乗り込んだ。


悪天候の中 着いた先は、


不動産やさん・・・。

こんな天気だというのに
普通に開いてるんだ・・・

店内に入ると
さすがに
お客さんの姿はなく
貸し切り状態だ。

営業スマイルのお姉さんは
なぜか
私の方に目は向けず
輝樹にしか
笑顔で話しかけていないけど・・・

こんなのに
今まで 散々経験したし・・・

さすがに
店員さんにされた事は
あんまり覚えがないけどさ・・




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