ナンパ男との恋〜総集編〜
冷静に・・冷静にならないと、
また 流されちゃうから・・・

客観的に自分を見ながら
話せばいいんだ。

「仕事だろうから
電話するわけにはいかないし」

「そう、じゃあ
夕方でいいから。
明日の朝 また教えて?
じゃ、よろしくね」

よろしくねって・・・・


教室に帰りながら
言葉の数々が
頭の中をグルグルと回る。



ダメだ、イライラが治まらない。

「なに、そんな怖い顔して」

案の定、美香にバレた。

「だってぇ・・・
もう、きィ!ってなりそうなくらい すごく腹立っちゃって・・」

「あはは、あの女と話すからよー
で、何だったの?」

「それが・・・」

さっきの会話を美香に話すと

「ぷっははははは、
おっかしぃ!あははっ」

大爆笑・・・

「何がおかしいのよー!」

「あはっはは、ごめごめ・・
いいじゃん、みんなで遊んでみたら?
すっごく おもしろそう~!」

「おもしろくないってば・・」

「えー?どうして?
輝樹くんの浮気グセは直ったことだし、心配する事ないでしょ?
このまま うやむやにしてたら
あの女の事だから
押しかけるかもよ?ふふふ」

ありえる事だからこそ
恐ろしい・・・

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