ナンパ男との恋〜総集編〜
夜、輝樹とごはんを食べながら
恐る恐る、話題を切り出した。

「あの・・・輝樹」

「ん?どうかしたか?」

「前、学校に来た時さ・・・
私と一緒にいた女の子覚えてる?」

「学校行った時?って?」

「別れる別れないの
揉め事の時・・」

「あー、あったなそういう事。
健二と行った時のだろ?」

「うん」

「それがどうかしたか?」

「その子が、みんなで
遊ぼうって・・・
言うんだけど・・・」

「俺達もって事か?
春菜のダチだろ?」

友達ってほどではないんだけど、そんな事言えないし・・・

「う、ん・・・・」

「俺は別に構わねぇぞ。
健二は、俺が言うから
問題ねぇし、
いいんじゃねぇか?」

「でも・・・」

でも、でも
輝樹狙いなんだよ!?

と心の中で叫んでみた・・・・

「でも?」

「あ・・・ううん、
でも、輝樹の事気に入ってて」

「は?意味わかんねぇんだけど。
春菜と付き合ってるって言ってねぇのか?」

「言ったんだけど・・・」

「じゃあ心配ねぇだろ。」

普通の友達なら心配ないんだけど・・・・

緒方さんは 普通じゃないからこそ 気が進まない・・・

けど、こんな事
輝樹に言ったら
友達の悪口言う嫌な女って思われそうだし・・・

はぁ・・・。

何もない事を
願うしかない・・・

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