ナンパ男との恋〜総集編〜
「そうそう、春菜
もうすぐ誕生日でしょ?
何かほしい物とかないの?」

「んー・・・特には・・・
って、まだ1ヶ月先なんだけど・・」

「だって早めに聞いておかないと
ドタバタしちゃうじゃん?」

「あはは、たしかに。
でも ほしい物とかは
特にないから
その気持ちだけで十分だよ」

「ふぅん?じゃ
適当に私が選ぶから
文句言わないでよー?」

「言うわけないじゃん~」

自分の誕生日を
覚えてくれてる人がいるっていうだけで 私にとっては十分な幸せだ。


そんな私に、


「佐々木さん、
進路の紙 そろそろ提出してもらわないと・・・」

先生のその一言で
私は、現実の壁に直面した。

進路・・・・

もうすぐ11月だというのに
何も決めてない・・・

お母さんに
この前 電話で相談したら

「春菜の人生でしょ。
好きにしなさい。
どうせ進学とかはしないんでしょ?
なら、就職活動でもしなさい?」

さすが お母さん。
自分の事は自分で・・・方針健在だ。

就職・・・・
どんな仕事したいのかも分からない現状。

恋愛バカで突っ走ってきた代償は大きい・・・・

完全に路頭に迷ってる。

< 773 / 1,390 >

この作品をシェア

pagetop