ナンパ男との恋〜総集編〜
それでも、
いつものように
輝樹が帰って来る時間に合わせて、ごはんの準備をすすめる。


5時、6時、7時・・・・


そして、

10時・・・・

12時・・・・・・。


「あ、はは・・・
帰って来ないじゃん・・・
ふふ・・・私
何してんだろ・・」


笑いながら
泣けてくる・・。

自分が みじめにすら思えてくる。


電話・・・・・。


「お客様のおかけになった電話は・・・・」


通じるはずないか・・。


冷め切った料理を
一口、一口
自分の口に運び

入りきれないほど
口の中に詰め込んで・・・。

詰め込んで・・・。


「・・うまいじゃん」

口いっぱいに詰め込みながら
独り言言って・・・

涙がとまらなくて・・・

泣いても、泣いても
何かが変わるわけでもないのに
食べながら、子供のように
泣きじゃくってる私は

もう、


壊れかけてるのかもしれない・・。


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