ナンパ男との恋〜総集編〜
「だって、あいつ今
昔付き合ってた女と住んでるもん?」


「・・え?・・・え?
な、なに言ってんの?」


「サキって女・・・
輝樹と一緒に住んでるって
ベラベラしゃべりまくってるってさ」

・・・・・・・

「そっか・・・」

「そっか、って
そんだけ?」

「だって、どうしようもないじゃん?
輝樹本人と話できなんだもん?
どうしようもないじゃん・・・」


「俺んち来る?」

「え?・・・」

「よしっ、決まり!
じゃ、ひとまず
寝よう。
ほら、春菜ちゃん寝るよ。」

首に腕を巻かれ
そのまま布団に引きずり込まれ
ガッチリと固定されたまま
正樹くんは
寝息をたてはじめた。

何か・・・
昔を思い出してしまう・・。

それにしても、

・・・身動きとれない。

でも・・・・。

今は、

こんな状況に
何だか
救われる自分もいる。

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