ナンパ男との恋〜総集編〜
「・・・ちゃん、
春菜ちゃん」

いつの間に
寝たんだろう・・・
正樹くんに起こされて
ようやく目が覚めた。



久しぶりに
こんなに眠れた気がする。

よく眠れたせいか
少し、頭がスッキリするし・・


「目覚めた?」

輝樹がいつも座っている場所に こうして正樹くんが座っていると
錯覚しそうになってしまう。


「あ、うん。ごめ・・」

「いいよいいよ。
俺もさっき起きたし。
本当は もう少し寝かせておきたかったんだけど
準備とかあるからさ」

準備・・・・?



「・・・何の?」

「何のって
引越しの準備だけど?」

「引越し!?
誰が?」

「春菜ちゃんしかいないじゃん?」

「ちょ、ちょっと待って・・・」



よく、よく眠る前の事を思い出してみる・・・。


「・・・・
えっと・・・。
私が、どこに引っ越すの?」

「だから、俺んち」

正樹くんの家?

って事は・・・・。

「輝樹の実家・・・?」

「あ、違う違う。
実家じゃないから
安心していいよ」

安心も何も
何が安心なんだか
よく分からないけど・・・


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