ナンパ男との恋〜総集編〜
「じゃあ、8時頃になるかもしれねぇけど
ここに迎えに来っから
適当に 荷物詰めとけ。」

「うん・・・・」

「何、心配そうなツラしてんだよ?
ちゃんと 迎えに来っから。
な?」

そう言うと
仕事現場に戻って行った。


時計を見ると 1時前・・・。

お昼休憩だったのに・・・

輝樹、ごはんも
食べず
私の事 探して・・・


ギリギリまで一緒にいてくれたんだ・・・


一人になって
そんな事考えると

思わず 涙腺が緩みそうになる。

けれど・・・

一人だと・・・
余計な事まで考えて
考えて・・・

あの女の人の所に行ってから
私の事迎えに来るのかな・・・とか
考え出すと

叫びたいくらい
不安で、心配で

こんな苦しい思いするなら
記憶喪失になれればいいのに・・

さっきまでの幸せが
一人になった途端
どん底まで落ちてしまう。

< 880 / 1,390 >

この作品をシェア

pagetop