ナンパ男との恋〜総集編〜
・・・・・・・

何もしゃべらないし。

音楽だけが
流れ続け、
一言も話さないまま
アパートへと着いた。

鍵を開け
ドアを開けると
地面には

正樹くんが
この前 投げ込んだ
私の鍵が そのままあった。

それを 輝樹は
不機嫌そうに拾い上げると
ベッドの方へ
私のバッグと共に投げ

「ほォ・・・
見事に 俺のもんしか
残ってねぇな。」


やっぱり、

何か不機嫌・・・。

っていうか、
そもそもの原因は
輝樹じゃん・・・。

しかも、
8時って言っといて
結局11時過ぎだったし。





・・・考えてみたら

知り合った頃から
輝樹が きっちり時間通りに来た事はなかった気もするけれど・・・


一緒に暮らし始めて
完全に 平和ボケしてた証拠だ。




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