ナンパ男との恋〜総集編〜
「佐々木さん何飲む?
付き合ってくれたお礼に
おごってあげる」

「じゃあ・・お言葉に甘えて・・
ありがとう」

「いえいえ」

ジュースを買い
部屋に戻る途中で

他の部屋の扉が ちょうど開き

ゴンッ!!

思いっきり
私の体に ぶち当たった。

「あっ、すいません。
大丈夫ですか?」

「大丈夫です・・・
こちらこそ すいません・・」

と 歩き始めようとすると

「ほんとに大丈夫?」

心配そうに ついてくる。

「大丈夫です」

「・・・春菜ちゃん?」

その言葉に顔を上げると
見覚えのある顔・・・

でも、名前が思い出せない。

「春菜ちゃんでしょ?
俺だよ、雄介」

あぁ・・そうだ。
たしか・・・

「ナンパで知り合った人だ」

「ビーンゴ。覚えててくれた?
何年ぶりだっけー?
2年?3年?ぶりくらい?」

そうだ、輝樹と ちょうど知り合った頃・・・
エッチさせなかったら
連絡途絶えがちになって
しょせんナンパ男だよね、っていう典型的な男だった記憶がある。




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