ナンパ男との恋〜総集編〜
「こんな所で何してんの?」

カラオケ店なんだから
歌いにきてる以外に何があるんだろう。

とは思っていても
そんな事言ったらいけないわけで・・・

「息抜きに ジュース買いに行ってたの」

「そうなんだー
俺達の部屋で 一緒に歌わない?
そっちの彼女も一緒にさ」

「えー、いいんですか?
佐々木さん どうする?」

どうするも何も
私は この男の本性を知ってるからこそ

「友達が心配するし
遠慮しとくね。」

私の言葉に
隣の女の子が
露骨に ガッカリした表情を浮かべている。


「ちょっとくらい
大丈夫じゃん?
なんなら その友達に一言言えばいいわけだし」

相変わらず 強引な男だ。


「そうしようよ、佐々木さん」


あぁ・・・この子は・・
この男の顔だけに騙されてしまってる。


・・・私も昔はそうだったけど。



「でも、私 もう帰らないといけないから」

「そういえば さっきも
そう言ってたけど
用事でもあるの?」

「あ、うん・・ちょっと・・」

「何時から?」

「え?あの夕方から・・」

今の時間すら分からず
とっさに出る言葉は
曖昧な言葉だ・・。

「じゃあ まだ2時だし
もう少しいれない・・?」





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