ナンパ男との恋〜総集編〜
そんな願いもむなしく、
メール送信から 2分足らずで

「携帯 鳴ってんぞ?」

・・・・・・・・・・


「・・・もしもし?」

「あっ、佐々木さん?
まさか番号教えてくれるなんて思ってなかったから
めっちゃうれしかったよー」

と、話してる途中で

「はい、チェンジー」

「え?あ・・・」

輝樹に携帯を
取り上げられてしまった。


「はいはい、お電話代わりましたー
まさくんですかぁ?
ん?佐々木さん?は 俺の横にいるけど?
そうそう、その佐々木さんだけど
俺んだから ちょっかい出さないでくれる?
そっ、俺の。
あっ!次 こいつに ちょっかいだしたら
お前に会いに来てやっから。そのつもりでなー」


言いたい放題言うと
電話を切り
着信履歴まで削除し・・・

「ほい、返す」

携帯を返された・・・



・・・信用されてない?



そりゃ・・たしかに
昨日からの事を考えると
信用されないのは仕方ないかもしれないけど・・・


「私・・・そんなに
信用できない?」

「信用はしてるぞ。
ただ、春菜の場合 浮気するつもりなくても
流されて浮気しましたーってタイプなんだよな。
そうなる前に 流されない状況を作らないようにするしかねぇだろ?」


「・・・それは、
そうかもしれないけど・・」


「ん?不満か?」

「不満とかじゃなくて・・・」


サキさんとの事が不安だという事を
思い切って口に出そうとした時、
輝樹の携帯が鳴った。

と、同時に 玄関のチャイムも鳴った。



< 949 / 1,390 >

この作品をシェア

pagetop