大丈夫。~私とあなたをつないでくれた一通の手紙~
周りを見ると、街路灯がついていて
道を明るく照らしていた。
「花井さんの家、どっち?」
「駅を超えてもう少し向こうの所」
「以外にすぐだね」
隣で涼しい顔をした桐生くんが言った。
桐生くんってもっとクールで無口な人かと思ってた。
けど、優しくて結構大人っぽい人なんだな…。
「花井さんってさ」
「ん?」
急に話しかける桐生くんに
小さく首をかしげた。
「物静かであんまり男子と
かかわらない人かと思ってた」
「そう?」
「うん。ちょっと意外だった」
私ってそういうイメージなんだ。