【BL】初恋いただきます。



料理を堪能した後はレストランの上のホテルへ。


これも毎年お決まりのコース。


レストラン同様に高級感の溢れる室内。


ああ、ちなみにホテルの部屋も毎年同じ。


要さんのこだわりらしい……。



「美味しかったー!」


とふかふかのベッドへダイブ。

スプリングが俺の身体を弾く。


要さんはワインの入ったグラスを傾けた。



「やっぱりさっき飲めば良かったんじゃない?」
「お前が二十歳になったらな。」


要さんは俺がお酒を飲めるようになるまで、あの店で飲む気はないらしい。


これも一種のこだわりかな?



「風呂、さきに入ってこい。」
「うん。」



言われてバスルームへ。


すでに湯が張ってある。


服を脱いでお湯の中へ足を入れた。


ちょうどいい湯加減だ。


ホッと身体の力を抜いた。



< 12 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop