【BL】初恋いただきます。
「それで、一体何なんですか?」
「うん、涼くんとゆっくり話がしたくて。」
凪さんっていつも笑ってるけど……
どうしてだろ?
凄く冷たい印象を持ってしまうのは。
「単刀直入に訊くんだけど、」
「はぁ……」
「要と涼くんってセックスする仲なの?」
「………え、は?いや、え!?」
思わず慌てふためく俺を見て、凪さんは笑った。
「慌てすぎだよ。」
「い、いきなり変なこと言うからですよ……」
俺が落ち着きを取り戻すと、凪さんは急に真面目な顔になる。
「悪いことは言わない。要に深入りするのは止めておいた方がいい。」
「ぇ…………どういう意味ですか?」
「言葉通りの意味だよ。」
しれっとして凪さんは言った。
「失礼ですけど、凪さんには関係ないことですから。」
「涼くんのことを想って言ってるんだ。忠告は聞いておいた方がいい。」
観覧車は頂上を越え、下へと向かい始める。