【BL】初恋いただきます。
恥を捨てて言ったのに、この反応……。
「もういいよ…」
要さんの服から手を離し、足早に浴室へ向かおうとした。
「待て、悪かったよ。」
要さんが俺の手を掴み、体を引き寄せた。
「あまりにも可愛いこと言うものだから、夢かと思ってな。ほら、服脱がしてやる。」
「あ、ちょっ、ストップ!それは自分でやるって!」
「遠慮するな。疲れてるだろ?俺に任せなさい。」
俺の制する言葉など聞く耳持たず、俺の衣服は要さんによって剥ぎ取られていく。
身を隠すものがなくなった俺は、要さんに抱えあげられ、湯船へと連行された。
恥ずかしげもなく服を脱ぎ捨てた要さんも、湯船に浸かる。
浴槽は男二人が入っても余裕がある。
出来るだけ距離を取ろうと端の方へ身を寄せた。
それが要さんは気に食わないらしい。
「おい、なんだその距離は?」
「だって…恥ずかしいんだもん。」
「誘ったのはお前だろ?」
「う……」
そうだよ。そうなんだけどさぁ。
「~~~やっぱり無理!もう出る。要さんひとりで入って!」