輝く心は空の星




それから外が暗くなり、玲は帰った。




私はベッドから窓の外に見える星を眺めながら今日あったことを思い出していた。





まさか…桜とカナリアのみんなが来てくれるなんてな…








思い返せば…私は小学生の頃から体があまり強いほうではなくよく学校を休んでいた…





でもそんなときいつでも桜が側にいて支えてくれたね…





学校の話を聞かせてくれたり…プリントを届けてくれたり…私は桜に助けてもらってばかりだったよね…






ずっとずっとありがとうって…思ってるよ…







中学の先生方も…私がカナリアに通い始めてから…学校に通えるように言うのではなく…カナリアでの笑ってる私を応援してくれた…





病室で勉強を教えてくれたり…勉強以外にも…いろいろ教えてくれた…





私は本当に…いい先生に巡り逢えたと思っています…







そしてカナリアのみんな…






秋元先生も…何度もお見舞いに来てくれて…受験した高校を教えてくれたのも…
秋元先生だったよね…





秋元先生は…先生でもあり…私にとって親のような存在でした…




私に居場所をくれて…ありがとうございました…







そして…裕香と海斗と花梨と莉愛と佑希…





私たちは…それぞれ中学も違うし、本当に奇跡みたいな出会いだったよね…






でも…不登校の経験をしたからこそ…みんなに出会えて…カナリアでもあんなに笑えて、もしかしたら夢だって…見つかるんじゃないかな…






今日…みんなが来てくれて本当に嬉しかった…





みんなで過ごした時間は…私の永遠の…宝物だよ…?






死ぬ前に…またみんなと笑えてよかった…










私のかけがえのない家族…







お父さんが病気になって…一時はどうなるのかと思ったね…






でも…また前みたいに戻れて…嬉しかったよ…






この家族のもとに生まれてこれて…本当によかった…





…いつもおはよう…いってらっしゃい…おかえり…おやすみって言ってくれて…ありがとう…










そして…玲…






私がもう一つの思い残すこと……








…死ぬ前に…聞いてくれる…?
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