輝く心は空の星





するとお母さんが私の手を握って言った…







「…絵梨…ずっとあなたが頑張っていた姿、お母さん一番近くで見てて…どうしたら絵梨を支えられるのかなって…お母さんなりに凄く考えたの…」







お母さんが泣きながらゆっくりと話してくれて、私はもう体が動かないから頷く代わりに一度ゆっくり瞬きをした。








「…家族が壊れかけたとき…お母さんは自分のことで精一杯で…絵梨や翔太に辛い思いばかりさせてしまったわね…」







見れば隣にいた翔太も泣いていた…









「……でも、毎日絵梨や翔太の顔を見るだけで…お母さんは充分幸せだったわ…。…絵梨…お母さんとお父さんのもとに生まれてきてくれてありがとう…。あなたと出会えて…お母さん最高に幸せな人生よ…?…どこにいても、絵梨はお母さんの子供だからね…?ずっとずっと…変わらないから…。絵梨…大好きよ…?」








お母さんはそこまで言うと、泣き崩れてしまった…









「…絵梨…お父さんはずっとお前に感謝している…翔太のことも支えてあげられる素晴らしいお姉ちゃんだ…。中学に入学して、不登校になってしまったお前に…きつくあたってしまってすまなかった…。ずっと辛かったんだよな…?そんな娘の気持ちに気づいてあげられずに…父親失格だな…」








お父さんは泣き崩れているお母さんを支えながら言った…









私はその光景を見て…本当に安心したよ…







「…でもお父さんもうつ病になって、どれだけお前が辛かったのかようやく分かったんだ…。家族を傷つけてしまったことは、今でも本当に反省している…。家族が自分にとってどれだけ大切なものなのか…気づかせてくれたのは絵梨だ…。お父さんは…素晴らしい娘を持ったな…。ありがとう…」








…そっかぁ…







私も少しは家族の役にたてたんだね…?









それが分かっただけで…充分だよ…








「…お…かあ…さん…おと…う…さん…あ…りが…とう…」








そう私が言うと…お母さんとお父さんは笑顔を見せてくれた…









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