輝く心は空の星






それから少し時間が過ぎ…






絵梨はエンゼルケアをすることになった。







…でも俺はずっと思っていたことがあり…






看護士さんと絵梨のお母さんに言った。







「あの、絵梨に…高校の制服を着させてあげていただけませんか…?」







「………え?」






看護士さんと絵梨のお母さんは驚いていた。






それでも俺は続けた。








「…絵梨…高校の制服着るの凄く楽しみにしてたんです。お願い…できませんか…?」







俺がそう言うと絵梨のお母さんは微笑みながら言ってくれた…







「…そうね……玲君、ありがとう…。看護士さん、お願いします。今持ってきますので…」






「はい…分かりました」








絵梨のお母さんの微笑む顔が…絵梨にそっくりだったから…俺はまた泣きそうになったけど…こらえた。







泣いてばかりいたら…玲の泣き虫って…絵梨にバカにされちまうもんな…

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