FOUR LEAF CLOVER
でも、チューバとホルンじゃ練習する場所が離れているからなかなか話せない。

あぁ・・・


声が聞きたい。




「ソロなんて無理です!!」


音楽室中に響く声で、まあこの声が聞こえた。
いや、ひょっとしたら俺にだけそう聞こえたのであって・・・


周りの皆は聞こえなかったのかもしれない。


でも、俺の耳には確かにまあこの声が届いた。

ソロをやるかの話だったのか、とか、そんなことなんてどうでもよくて、ただまあこの声を聞けたことに、まるで子供がはしゃいでるかのようにテンションが一気に上がった。


これは恋以外の何ものでもないな。





その時、俺の心で告白をしようという気持ちが走り出した。










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