イケメンヤンキーくん拾いました。

すると、レン君が机をバンッと叩いた



周りがシーンとなる




「…うぜぇ、ベタベタ引っ付くんじゃねぇよ
失せろ、クソが」



静かだけど、ドスのきいた声でそう告げるレン君




引っ付いていた女子は顔を真っ青にして離れていく




周りの男子たちもぞろぞろと席に戻っていく





「うーん、東條は女嫌いなのかしら?」



「どうなんだろう…」




でもレン君、普通にやさしいよね…?



女嫌いだったら私にも冷たいはずだし…





私が女に見えないとかじゃないよね…?



レン君が優しくしてくれるのは嬉しいけど、それはそれでショックだな…





レン君は不機嫌そうな顔をしたまま席に座ってる




緊張感がただよる教室の中で、レン君に声をかける生徒が一人




…し、修司くん!?




緊張感の漂った空気などきにしてもいないかのように明るい声でレン君に話しかける




「レン、もってもてじゃ~ん!
あ、俺は佐倉修司!よろしくなっ!」



レン君は修司くんをジロッと睨んだあと


よろしく、とだけボソッと言って修司くんから顔をそむける

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