【完】クリスマスケーキはいらないから、浮気しようよ
雪が私たちを白く染めていく…。
でも、私は黒い感情で埋め尽くされている
この感情も
この真っ白な雪で染めてくれないかな…
帰り道、そんなことをずっと思っていた。
辺り一面、銀世界。
私の家の前で立ち止まる。
アユムは、家まで送ってくれた。
本当、この男は優しすぎる。
「じゃあね。またいつでも呼んでもいいからね」
「もう、二度としねえよ」
「するよ。」
私は確信したように、返事した
アユムは、大きく目を見開いた
「気を付けてね、アユム。」
だって、あなたは私のこと放っておかないから