【完】クリスマスケーキはいらないから、浮気しようよ
「よ!」
待ち合わせ場所に、必ず五分遅れてくる私の男友達は、鼻を少し赤くして登場した。
本当に、いつもいつも遅刻してくるんだから…。
もう慣れたからいいけどー。
「よっ。アユム、まさか彼女の時は遅れてないでしょうねー?」
私が肘でアユムの脇腹をつつくと、うざそうに避けられて、してないって笑ってる。
ふーん。
あの彼女の時は遅刻なんかしないけど、私には平気でしてるってこと?
最悪。ばーか。
私だって、少しは女扱いをされたいんだけど