【完】クリスマスケーキはいらないから、浮気しようよ
歩きかたが自然とおかしくなる。
それに気づいたアユムが少し歩くスピードを下げた。
ほんと、へんなとこはすぐに気がつく
そういうところが、私はちょっと好き。
少し歩くと、向かい側から数人の男子高校生たちが歩いてくる。
その一人が、私とアユムにぶつかってきた。
「うわっ!」
その場に尻餅をつく歩夢。
直前で私の手首から手を離したため私は転ばずにすんだ。
だ、大丈夫かな?!
「気を付けろよ、クソが」
明らかに自分が悪いくせに、文句をつけてくるがたいのいい男の人。