保護者な幼馴染くん
美波さんの乗った便が出航して、私達は
タクシーで家まで帰ってきた。
「鈴、ご飯まだだよな。直ぐ作るよ」
リヴィングに入って直ぐに空くんそう言
いながらキッチンへと足を進める。
「まって、私が作るよ。空くんは私がし
っかりしてないから一人暮らしに反対し
たんだよね。私だって料理くらい出来る
んだから!だから家事は全部私がやるよ。」
「えっ、お互い学校あるし家事は分担し
ない?
鈴には負担掛けたくない」
「ヤダ」
「え。」
「私がやる。」
「ん.....分かった。
無理だけはしないでね。
もし何か手伝って欲しい事があったら言
ってね。」
「うん!ありがとー!」
空くんはいつも優しい。
私は昔から、その空くんの優しさに甘え
てきたんだ....
良い加減私も自立しないと思う。
空くんにも迷惑掛けられない。
だから私にできる事は全部やりたい。
いや......... やるんだ。