私じゃ、ダメですか?



「はるか~いい加減におきなさーい」


一階から聞こえるお母さんの怒鳴り声に
私は目を覚ました。



イライラしながらも

いつものように制服に腕を通し、
あたしは一階へと降りる。


『おはよぉ~』


「おはよぉ~じゃないわよ!
いま何時だと思ってるの!」


何時って、
まだ家をでる20分前でし…


【08:15】


えっ…?


『もっもう家でる時間過ぎてるじゃん!!

私の部屋の時計は
まだ8時にもなってなかったのにぃ~』


お皿の上に置いてある焼きたてのパンを
無理矢理くちの中に押し込む。


「あっ今日、雨降るらしいから
傘持っていきなさいよ~」


『いらなーい!
いってきまーす!』


リビングからひょこっと顔を出す
お母さんの言葉に耳も傾けず私は家を飛び出した。


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