私じゃ、ダメですか?
『いってきまーす!』
思えば急いで用意したけど、結局は遅刻するんだもんな…
ちょっと寄り道していくか
私は近くにあったコンビニへと入った。
大好きなお菓子コーナーで
何を買うか迷っていると
トントンっ
「よっ」
肩を叩かれ振り返ってみると
そこにいたのは翔平。
『おぉ!翔平も寝坊?』
「いや、寝癖をなおしてたら
家出る時間過ぎてた」
茶色い髪の毛をクシャクシャとし、
まだ直っていない寝癖を隠そうとする翔平。
『あははっ』
「お前、笑ってるけど
自分の寝癖も酷いからな?」
『えっ?』
ガラスに移る自分を見てみると、
確かに酷い寝癖だった。
急いで家を出てきたから
鏡を見る余裕もなかったんだった。