私じゃ、ダメですか?



『いってきまーす!』


思えば急いで用意したけど、結局は遅刻するんだもんな…

ちょっと寄り道していくか


私は近くにあったコンビニへと入った。

大好きなお菓子コーナーで
何を買うか迷っていると


トントンっ

「よっ」

肩を叩かれ振り返ってみると
そこにいたのは翔平。


『おぉ!翔平も寝坊?』

「いや、寝癖をなおしてたら
家出る時間過ぎてた」


茶色い髪の毛をクシャクシャとし、
まだ直っていない寝癖を隠そうとする翔平。


『あははっ』

「お前、笑ってるけど
自分の寝癖も酷いからな?」

『えっ?』


ガラスに移る自分を見てみると、
確かに酷い寝癖だった。

急いで家を出てきたから
鏡を見る余裕もなかったんだった。


< 22 / 50 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop