私じゃ、ダメですか?
一時間目の授業が終わり、
イスに座ってぼーっとしていると
「遥香ちゃん、また遅刻じゃん!
しかも翔平くんと一緒だし!」
ぷくっと頬を膨らませた莉緒がやってきた。
『仕方ないじゃーん。
昨日、色々考えてたら疲れちゃったんだもん』
って、まだ全然疲れはとれてないけど…
「色々…?」
『あ、そういえば莉緒ってさ
サッカー部のマネージャーしてるよね?
茶髪でかっこいい王子さまいない!?』
顔色1つ変えず
私の顔をじっと見つめる莉緒。
「ねぇ、遥香ちゃん…」
『なに?』