私じゃ、ダメですか?
「王子さまとか言っちゃってどうしちゃったの!?
遥香ちゃんがかっこいいとか珍しいじゃん!
ねぇ、昨日何があったの?
ねー教えてっ!教えてっ!?」
私の肩をワサワサと揺らし、
クラス中に聞こえる声で必死に質問してくる。
うっ…
結構、視線が痛いっ…
『莉緒落ち着いて!ちゃんと話すから!』
私は昨日あった出来事をこと細かく話した。
なぜか知らないけど、後ろにいた翔平も
体を乗り出して私の話しを聞いていた。