私じゃ、ダメですか?
それから長い長い時間が過ぎ、
やっと放課後がやってきた。
「遥香、準備できた?」
窓から射し込んだ陽の光に顔をしかめる。
『うん、できた!行こう!』
私と翔平は上履きからローファーへと履き替え、グラウンドへ向かった。
校内のチャイムが鳴ってまだ10分しか経っていないのにグラウンドの回りには女の子がたくさん!!
まぁ、何でこんなに集まっているかは
なんとなく理由は分かるけど…
あ、そんなこと考えている場合じゃなかった。
私は探す人がいたんだった。
グラウンドには制服から練習着に着替えてもうアップしている人がちらほらいる。
昨日の、あの王子さまはどこだろう…
みんな髪の毛茶色いし、まぁまぁイケメンだし、ん~分かんないよっ!
その時、