私じゃ、ダメですか?



ニコッと微笑んだ王子さまは
嵐のようにこの教室から去っていった。



あ~あの笑顔はきっと、
このクラス中の女の子の心を掴んだな…


あんなキラキラスマイルができるのは勇輝先輩だけだよ

ズルイ…



「っと言うわけで、
応援団とチアやりたい人!」



もし、私がチアをやったら団長の勇輝先輩と関わることがあるかもしれない!

話すチャンスもたくさん増えるし!



よし、これはやるっきゃない!


私は右手を大きくあげた。


しかし、手を挙げたのは私だけではなかった。


「男子3、女子12かぁ~」


あの王子さまスマイルに心撃たれた女の子達が続々と手を挙げたのだ。



うわっ!

ちゃっかり莉緒も手あげてるし!



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