私じゃ、ダメですか?


「遥香ちゃんおはよ!今日も遅刻?」



そう私に話しかけてきたのは、

幼なじみの山口 莉緒 (ヤマグチ リオ) 。


私より小さい莉緒は小動物みたいで可愛い。

いつもニコニコしていて
サッカー部のマネージャーもしているから

男子からは結構人気みたい。



『遅刻じゃないってばぁ~
ほら、先生まだ来ていないでしょ?』


「え~遥香ちゃんズルいよぉ~!!

私なんてこの前、

先生いなかったのに何故か遅刻扱いに
なったんだから~!!」


大きい声を出し、
私の肩をポコポコと叩く莉緒。


あのっ回りからの視線が…



「お前ら朝っぱらから何やってんだよ(笑)」


振り返ると、

机に肘をつき、呆れた顔でこちらを見ていたのは同じクラスの戸田翔平。


翔平は高校に入ってから仲良くなった爽やかボーイ。
長いまつげと少し茶色い髪の毛が特徴で、
入学式の日からかっこいいと回りから言われていた。

先輩からも結構人気みたい。

休み時間の度に見物客が来る位だからね。

本人は若干、自覚があるみたい(笑!


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