私達は浮気者です《完》



ガバッと後ろから抱きついてきた。

「や、やめて。」

「邪魔か?」

邪魔だ…邪魔。


「俺さ、お前のことまだ、好きなよね…。」


なんさ、私が振ったみたいな言いぐさはよっ。


「俺、お前のしてる事腹立ってた。

 お前とヤるのは俺だけでいいって。」


なんかさ、自分はしてない。

みたいな感じで言ってるけどさ

あんただって同じぢゃねぇか?

私以外とさんざんヤってきたクセによ?


「だから、なんか、テンパって…。

 俺とやり直さねぇか?」


「…っ……なよ。」


振り払って廊下へとでる。


そのまま近くのトイレに駆け込み

ドアになんかかる。


「っざけんぢゃねぇぞ。」


近くの壁を殴るとゴンッと鈍い音がなった。



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