私達は浮気者です《完》



わざとだ。

未咲は私がここに居るわかってるから。



「ん…ぁぁん…んぁ…んーぁん…」


塞がれたであろう口。


だが、未咲の喘き声が


聞きたくないのに

耳をふさいでも聞こえる。


「んぁー、イく…ぁぁああぁ」


その声と共に部屋に駆けこむ。


布団に潜り込み、声を押し殺して泣く。



わかってるのに…。


ごめんね…別れたが麻紀翔は楽になれる?



麻紀翔の為なら別れるよ?




< 168 / 214 >

この作品をシェア

pagetop