5人で1つ!これで最強!





「淳也、どうしたんだ。気分悪いのか?」






あの後、何事もなかったかのように俺は部活にでた。






さっき蹴られたスネがまだジンジン痛んでいるせいで、ボールを蹴るのにも走るのにも顔が歪んでしまう。






たぶん、それに気付いたコーチが俺に気をつかってくれたんだろう。




「すいません。ちょっと足が痛くて…」





「やっぱりそうだったか。無理しないで今日は見学しとけ!な?」




やっぱりってお前、さっきは気分悪いのかとか言ってたじゃねぇかよ。






「はい…。ありがとうございます!」






軽く心の中でツッコミを入れながらも、コーチの気持ちを有り難く受け取って、大袈裟に足を引きずりながら、近くにあるベンチへ向かった。






「はい、お疲れ様。」




「……ありがと。」





俺は気まずそうにマネージャーから飲み物を受け取った。






「鈴木くんたちなら大丈夫だよ。さっきバイクで帰ってったし。」




「そっか…。でも、お前が俺と話してんの、誰かが鈴木に言ったら大変なことになるじゃん」




「別に私はイジメられるのなんか平気だよ?それより淳也にお前って呼ばれる方が悲しいなー」





俺が学年で孤立してるのも、鈴木が俺と話したらイジメの標的を俺と話した奴に変えるって言いまくってるからなわけで。






イジメられんの平気とかありえねぇよ…




鈴木は女でも普通に殴ったりする奴だし。









「ちゃんと呼ぶからあっち行ってろって。お前も一応マネージャーなんだから。」




「あー、またお前って言ったー!もう淳也なんか知らないからね!」







マネージャーは軽く俺を睨みながら休憩にはいった部員達のもとに駆け寄っていった。





このマネージャー…




名前何だったっけ?






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