5人で1つ!これで最強!
あ、一応いうと大樹と雄也とは昔から知り合いだったわけではない。
馴れ馴れしく呼んでいるのはお互い名字がわからない、ただそれだけ。
「ちょ、え?俺、大樹、雄也、恭吾、真…これって…」
「今更気付いたの?俺たちのクラス3年B組は、鈴木の標的全員が集まっちゃってるんだよ。」
もう一度クラス表をみて戸惑う俺に偉そうに腕をくんで話す大樹。
コイツがいじめられんのは何となくわかる気がするかも。
「ぜ、絶対鈴木くんたち僕たちのクラスいっぱいくるよね…」
「ああ、そうかもしんねえよなー…。」
俺たちを集結させたところで、何がどーなるっつーんだか…。
「とりあえず、体育館いかない?俺たちにクラスのことはどうにもできないんだし。」
そそくさと先を歩く大樹に、両手でカバンを胸に抱えてついていく雄也。
はぁ、俺も体育館…いくかー……。