スイーツ×デイズ
1・これは恋だ
朝からボクは。


緊張して、電車に乗り込まなければならない。


電車がホームへ滑り込んできた。


プシューッという音と共にドアが開く。


ボクはブレザーの制服の襟を正し、コホン、と咳き込んで車内に乗り込んだ。


――ドキッ。


いつも彼女の姿を見かける度に、心が跳ねる。


ボクは公立高校に通う1年生だ。


今は5月だから、入りたて。


そしてボクは新学期早々、恋をした。


< 1 / 159 >

この作品をシェア

pagetop