スイーツ×デイズ
悪いとは思いつつも、好奇心の方が勝ってしまった。


佐鳴は冬香さんの肩に手をかけ、赤いスカーフを強引にほどくと、そこらの雑草地に投げ捨てた。


冬香さんは瞳に涙を溜めると、その場を立ち去ってしまった。


ボクの鼓動は早くうごめいていた。


冬香さんが立ち去ってしまうと、佐鳴は自分で放ったスカーフを拾い、目頭に当てた。


ボクはそこまで見ると、そっとその場を離れた。
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