スイーツ×デイズ
彼女は、今日もつり革を片手で掴んで、片手で小説を広げている。


白い肌、黒い髪。


どこか、凛とした印象を受ける。


芯の強さも感じ取れる。


どんな声で話すのだろう。


どんな顔で笑うのだろう。


ボクはそう思いながら、彼女から少し離れた、オヤジたちの群れの中に立っていた。
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