スイーツ×デイズ
「あいつ、あんまり自分のこと喋らないんだよね。いつもボクばっかり話してるよ。恋愛のこととか」


ボクはひとつのお皿にのせられるだけのケーキを持ってきた。


普通に売っているケーキよりはややサイズが小さいけれども、大満足だった。


日曜日の昼下がり、男ふたりの客は、カップルやら女の子のグループからは浮いていたかもしれないが、ケーキを目の前にする幸福に比べたら、恥なんてなんでもない。


またこの苺のクリームが甘くて綺麗で美味い。


涙が出そうだ。

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