スイーツ×デイズ
「佐鳴(さなる)っ!」 


ボクは教室へ入るなり、彼の姿を見つけては抱きついた。


「なんだなんだ?」


当たり前だけど、ボクの突然の呼びかけに、佐鳴は戸惑っている。


「目が合った! 会釈してくれたっ!」


「なんだ、例の彼女のことか」


「ああ、好きだ、好きだあっ」


「解った、解った」


どうどう、と佐鳴はボクの背中をポンポン叩く。

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