スイーツ×デイズ
学ラン姿の、佐鳴葉琉の双子の弟、佐鳴英琉はうちの学校の校門の前で、ボクを待っていた。


彼はボクの姿を見つけては片手を挙げた。


会うのは2度目だけれど、どこか親近感があるな。


クローンの佐鳴とは、毎日イヤというほど、顔を突き合わせているからな。


「ごめんな、わざわざうちの学校まで来てもらって」


「いや、全然気にしないで」


そう言いながら、エルはしきりに校舎や、校門から出てくるひとをチラチラと気にしている。
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